日本がオーストラリアを2-0で破り、1試合残して18年ロシアW杯出場を決めた。先発に抜擢されたFW浅野、井手口が得点した。勝ち点を20に伸ばしB組首位を確定させた。
今も記憶に残る「ジョホールバルの歓喜」など過去4度(開催国で予選免除の02年大会を除く)のW杯出場決定試合を振り返る。
97年11月16日 日本3-2イラン(マレーシア) ジョホールバルの歓喜
- 日本対イラン 岡野雅行のVゴールを呼ぶシュートを放つ中田英寿
- 日本対イラン 決勝ゴールを決め喜ぶ岡野雅行
- 日本対イラン イランを破りW杯出場を決めた岡田武史監督はイレブンとともに笑顔で記念撮影
- 97年11月17日付日刊スポーツ東京版1面
98年W杯フランス大会アジア最終予選 成績不振により第4戦カザフスタン戦後に加茂監督が解任。急きょコーチから昇格した岡田監督のもと盛り返し、予選2位でアジア・プレーオフ(APO)に進出。97年11月16日に行われたAPOイラン戦では先制しながら一時は逆転される苦しい展開の中、FW城の得点で追いつくと、延長後半13分にFW岡野が日本に初のW杯出場をもたらす決勝点を奪取。日本中が「ジョホールバルの歓喜」に沸いた。
◆メンバー
GK川口能活、DF名良橋晃、相馬直樹、井原正巳、秋田豊、MF山口素弘、中田英寿、名波浩、北沢豪(←90分 岡野雅行)、FW三浦知良(←63分 城彰二)、中山雅史(←63分 呂比須ワグナー) 岡田武史監督
05年6月8日 日本2-0北朝鮮(バンコク) 無観客試合、世界最速決定
- 北朝鮮対日本 フェンス越しに、無観客試合を観戦する地元の人々
- 北朝鮮対日本 日本代表イレブンの中央で喜ぶジーコ監督
- 05年6月9日付日刊スポーツ東京版1面
06年W杯ドイツ大会アジア最終予選 日本は初戦の北朝鮮戦に辛勝し白星発進したものの、第2戦のアウェー・イラン戦で黒星。ジーコ監督の去就問題が勃発する中、第3戦のホーム・バーレーン戦で勝利。05年6月3日の敵地バーレーン戦に勝ち、無観客の中で中立地バンコクで開催された同8日の北朝鮮戦を柳沢、大黒のゴールで制し、予選1試合を残し世界最速で出場を決めた。
◆メンバー
GK川口能活、DF田中誠、宮本恒靖、中沢佑二、MF中田浩二、小笠原満男、福西崇史、加地亮、稲本潤一、FW鈴木隆行(←46分 大黒将志)、柳沢敦(←85分 遠藤保仁) ジーコ監督
09年6月6日 日本1-0ウズベキスタン(タシケント) 岡崎が値千金ゴール
- 日本対ウズベキスタン 前半、ヘディングでゴールを決めるFW岡崎慎司
- ウズベキスタン対日本 W杯出場を決め岡田武史監督を中心にペットボトルの水をかけて大喜びの日本イレブン
- 09年6月7日付日刊スポーツ東京版1面
10年W杯南アフリカ大会アジア最終予選 日本は初戦のアウェー・バーレーン戦で苦戦しながら勝利を収め、第2戦のホーム・ウズベキスタン戦では引き分けたものの、その後は確実に勝ち点を積み上げていった。09年6月6日の敵地で行われたウズベキスタン戦をFW岡崎の値千金の決勝点で制し、予選2試合を残して世界最速で本大会出場権を獲得した。
◆メンバー
GK楢崎正剛、DF中沢佑二、駒野友一、田中マルクス闘莉王、長友佑都、MF遠藤保仁、中村俊輔(90分 阿部勇樹)、中村憲剛(←66分 本田圭佑)、長谷部誠、FW大久保嘉人(←69分 矢野貴章)、岡崎慎司 岡田武史監督
13年6月4日 日本1-1豪州(埼玉) 本田土壇場ど真ん中PK決めた!
- 日本対豪州 後半、PKを決める本田圭佑
- 日本対豪州 後半、PKを決め喜ぶ本田圭佑
- 日本対豪州 W杯出場を決め喜ぶザッケローニ監督(中央)ら日本代表
- 13年6月5日付日刊スポーツ東京版1面
14年W杯ブラジル大会アジア最終予選 日本は初戦のホーム・オマーン戦を本田、前田、岡崎の3発快勝で滑り出し。第2戦のホーム・ヨルダン戦も勝利した。第3戦のアウェー・豪州戦を引き分け、その後も勝利を重ねた。W杯出場権がかかった第6戦のアウェー・ヨルダン戦を1-2で落とし、敵地での弱さを露呈してしまったが、続く13年6月4日のホームでの豪州戦を終了間際の本田の同点PKで引き分け、予選1試合を残し本大会出場権を獲得した。
◆メンバー
GK川島永嗣、DF長友佑都、内田篤人(←85分 ハーフナー・マイク)、今野泰幸、吉田麻也、MF本田圭佑、遠藤保仁、岡崎慎司(←89分 清武弘嗣)、香川真司、長谷部誠、FW前田遼一(←79分 栗原勇蔵) ザッケローニ監督
番外 93年10月28日 日本2-2イラク(カタール) ドーハの悲劇
- 日本対イラク 前半5分、FW三浦知良(カズ=奥)のゴールで日本が先制。抱き合って喜ぶMFラモス瑠偉(左)とFW中山雅史
- 日本対イラク 倒れ込んで悔しがる中山雅史
- 日本対イラク ロスタイムに同点ゴールを浴びて、W杯初出場を逃し、ピッチで座り込んでガックリとうなだれる三浦知良
- 日本対イラク オフト監督に肩を抱かれ号泣する柱谷哲二
- 93年10月29日付日刊スポーツ東京版1面
94年W杯米国大会アジア最終予選 日本はカタール・ドーハで最終戦のイラク戦に臨んだ。勝てば初のW杯出場が決まる一戦は、カズと中山が得点し、2-1でリード。相手にCKを与えた直後、ロスタイムに突入した。イラクはショートコーナーからのクロスにオムラムが頭を合わせた。ボールは放物線を描き、日本のゴールに吸い込まれ、2-2で引き分けた。結果、日本は韓国と2勝2分け1敗で並んだが、得失点差で3位となり、2位以上に与えられるW杯切符を逃した。
◆メンバー
GK松永成立、DF勝矢寿延、堀池巧、柱谷哲二、井原正巳、MFラモス瑠偉、吉田光範、森保一、FW三浦知良、長谷川健太(←59分 福田正博)、中山雅史(←81分 武田修宏) オフト監督