なでしこジャパンは23日、長野市内で練習を行った。22日は国際親善試合スイス戦を2-0で勝利。この日も当初はスイスとの練習試合を予定していたが、台風の影響によるピッチの状態などを考慮し、前日の出場時間が長かった選手は軽めに、それ以外の選手は1時間余り実戦形式の練習などを行った。

 8日間の合宿を振り返り、高倉麻子監督(49)は「攻撃の崩し、つくりの部分に時間を割いてやってきて、だいぶできるようになってきた」と、手応えをつかんだという。一方で前日は勝利を飾ったものの「今回来ることができなかったエースFWの選手がいたら、また展開は違ったと思う。パス1つ、コントロール1つにこだわっていかないといけない」と、細かなミスも目立ったといい、それを減らすことを誓った。

 また今回、故障から約7カ月ぶりに代表復帰したFW岩渕真奈(24=INAC神戸レオネッサ)は「帰ってくることができたのは素直にうれしい。ここからという気持ちに、またあらためてなったので、しっかり選ばれ続けられるように頑張らないといけないという気持ちになった」と語った。

 W杯優勝、ロンドン五輪銀メダルのメンバーで実績は申し分なし。「(なでしこジャパンを)引っ張っていかなきゃな、というより引っ張りたいなと思う。大きい目標は、先を見据えれば東京五輪やW杯もあるけど、予選を勝たないことには始まらない。一歩一歩やるだけだと思うし、自分も100%選ばれるとは思っていないので、まずはそこの戦いから、しっかりやっていきたい」と、代表入りをアピールし続けることを誓っていた。