20年東京五輪の男子日本代表を率いる森保一監督(49)が、欧州で頭角を現すドイツ1部ハンブルガーSVのMF伊藤達哉(20)を視察する。日本代表のブラジル、ベルギー戦を観戦するため滞在中のフランス・リールで取材に応じ、注目株の伊藤について「対象の年代。試合に出ているので見に行きたい」と認めた。関係者によると、伊藤の練習も視察する予定という。

 11日はリールで日本の練習を見学し、ベルギー戦の後も1週間ほど欧州に残る予定。10日のブラジル戦後は、パリでフランス-ウェールズ戦を観戦した。フランスの18歳FWエムバペの躍進に「世界では、もう五輪世代がA代表の中心になっている」と危機感を抱いた。10月には同世代の主力、フローニンゲンMF堂安律も視察済み。早くも海外組のチェックに精力的だ。

 また、ハリルホジッチ監督もベルギー戦後に欧州に残り、海外組を視察する見込みとなった。Aと五輪、2つの代表の指揮官が欧州で仕事をする異例の展開で強化を進める。【木下淳】