来年6月のW杯(ワールドカップ)ロシア大会の組み合わせが決まった。日本が入ったH組のライバルたちはどんな国、チームなのか。W杯の話題をお届けする企画「ズドラーストヴィチェ!(ロシア語でこんにちは)」では今日5日から3回、注目選手や歴史などを通じて対戦国に迫る。まずは1次リーグ初戦で対戦するコロンビアから。MFハメス・ロドリゲス(26=Bミュンヘン)は日本になじみ深い選手だ。

 ロドリゲスは14年大会では1次リーグ3試合、決勝トーナメント1回戦、準々決勝と5試合連続計6ゴールを挙げて得点王になった。準々決勝で1-2とブラジルに敗れた時も、会場からスタンディングオベーションで送られた。

 得点だけではない。ウイングやセンターハーフと中盤の複数のポジションでプレーでき、右足も左足も使えてアシストも多い。コロンビアのレジェンドであるMFバルデラマの後継者と呼ばれる。

 10年にポルト入りし、13年にモナコへ、W杯での活躍から14年7月にRマドリードへ鳴り物入りで移籍した。当時のアンチェロッティ監督に重用され、背番号は「10」、14-15年はリーグ戦で29戦すべて先発した。だが、16年1月のジダン監督就任後は出番が減り、16-17年は22試合出場で先発は13戦に。今夏、出場機会を求めて、アンチェロッティ監督が指揮していたBミュンヘンにやってきた。レアルを去ることに「後悔はない」とし、加入後は同僚でポーランド代表のFWレバンドフスキに「彼のおかげでゴールのバリエーションが増えた」と言わしめた。

 屈託のない笑顔が人気で、15年にはトヨタ自動車「シエンタ」のCMで滝川クリステルと共演、来日もしている。プライベートではコロンビア代表GKオスピナの妹ダニエラさんと10年に結婚も、今夏に離婚し、今季は公私ともに再出発。一方で20歳の妹フアーナさんが大学の法学部に通うと同時にモデル業もこなし、インスタグラムのフォロワーが26万人超の報道もある。

 Bミュンヘンでは故障やアンチェロッティ監督の解任など、今季序盤は順風満帆ではなかったが、ここにきて上り調子。ロドリゲスとレバンドフスキがBミュンヘンで躍動し、勢いづいてロシアに向かうと、日本にとってはダブルで怖いことになる。