サッカー東アジアE-1選手権に出場する女子代表の監督公式会見が6日、都内で行われた。8日の初戦で激突する日本の高倉麻子監督と韓国女子代表の尹徳汝監督が早くも火花を散らすなど、東アジアの頂点をかけた戦いへ、各チームが戦闘モードへと入った。

 会見には日本代表の高倉麻子監督のほか、出場する中国、韓国、北朝鮮の4カ国の監督が集結。各チームの意気込みなどを語った。

 目標成績と鍵となる試合を聞かれた高倉監督は「3国とも歴史のある素晴らしいチーム。簡単な試合はひとつもない」としつつ「初戦(韓国戦)は難しい試合になる。そこに全力でぶつかっていきたい」と話した。すると、あとに答えた韓国女子代表の尹徳汝監督も「やはり第1戦が勝負の分かれ目。そこに焦点を当ててやっていきたい」と応じた。

 最新の世界ランキングでは日本の8位を筆頭に、北朝鮮が10位、中国が13位、韓国が15位と実力は拮抗(きっこう)している。北朝鮮女子代表のキム・グァンミン監督も「目標は優勝。3戦全勝を狙いたい」と意気込み「日本は我々よりもランクも上でレベルも高い。自国での主催大会でもあるし有利だと思っている」と日本を警戒した。

 高倉監督は「選手たちもやる気に満ちた顔で練習に励んでいるし、私にとっても初の大会。メンバーは以前と比べて少し変化したところはありますけど、これまで持ってきた、なでしこの心のままで、いいゲームをしていけたらと思います」と気を引き締めた。

 最後は4監督全員で肩を組んで写真撮影に応じ、笑顔で握手を交わして会見を終了した。なでしこジャパンは8日に韓国、11日に中国、15日に北朝鮮と対戦する。