ハリルホジッチ監督は15日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場するメンバー23人を5月31日に発表する意向を示した。「おそらくガーナ戦が終わって、(5月)31日になると思う。欧州に行く直前だ」と話し、ガーナとの国際親善試合(30日・日産スタジアム)の翌日に発表したい考えだ。

 これで代表23人を2段階に分けて絞り込むことが決定的になった。W杯の予備登録メンバー35人の提出期限は5月14日で、そこから30人程度に絞り5月下旬から合宿を行う。直近のコンディションを重視する指揮官は、最後まで見極めて、31日に最終メンバーを決定する。

 本大会直前に候補選手を絞る方式は1998年のフランス大会で用いられ、FWカズ(三浦知良)らが落選して波紋が広がった。当時の岡田武史監督の「外れるのはカズ、三浦カズ」という言葉が広まった。チームへの影響も考慮し、最近のW杯では代表23人を選び、国内合宿や壮行試合に臨んでいた。

 あの時と同じようなサプライズ劇が起きる可能性もある。壮行試合と位置づけられていたガーナ戦は、運命の23人を決めるサバイバルゲームになる。【岡崎悠利】