日本で頼れるのはやはり「ビッグ3」? それとも若い新戦力? 海外メディアは日本代表をどう見ているのか? 世界の話題をお届けする「ズドラーストヴィチェ!」第3回では、ワールドカップ・ロシア大会1次リーグで日本と対戦するポーランドの美人記者ヨアンナ・コザックさん(29)を直撃取材した。日本を「危険な相手」と言いつつ、母国の勝利を信じていた。【取材協力・鈴木智貴通信員、構成・岡田美奈】

 ヨアンナさんは長い金髪と愛らしい目元が印象的なスラリとしたポーランド美人。関係者の間でも人気者だが、敬愛するサッカー選手はポルトガル代表ロナルドと正統派で、ルックスの好みは「以前はマイケル・オーウェン、その後はルイス・フィーゴ、今はイタリア代表選手」という“甘渋ミックス”らしい。

 まずは母国代表について聞いてみる。「得点を取ることについては何の問題もない。なぜなら現在世界でベストなFWの1人レバンドフスキがいるから」とキッパリ。「他にもいい選手はいるけど、鍵を握るのは彼。W杯で成功できるかどうかは彼のコンディション次第と言っても過言ではないわ」と続けた。

 では日本は? 「危険な相手であることは間違いない。創造的で技術も、速さもある。最大の長所は組織的なこと。足りないところを挙げるとしたら『センチとキロ』。フィジカルね」となかなかの評価だ。

 最も危険だと思う選手については「ポーランドにおけるレバンドフスキのような絶対的なリーダーはいないと思うけど、やはり香川、本田、岡崎は非常に危険な選手」と迷わず「ビッグ3」の名を挙げた。最近は代表から漏れることもあって「当落線上の男たち」とも呼ばれる3人だが、欧州では知名度抜群で相手に恐れられる存在。やはり日本に必要な選手なのか。

 ヨアンナさんはポーランドのスポーツメディアの仕事とともに、ブンデスリーガ公式サイト(ポーランド語)も手掛ける。ブンデスの取材も多く「武藤、酒井(高)、長谷部は個人的に注目している」。あらら、大迫の名は出ない? 同じFWでもレバンドフスキとはチーム事情(優勝Bミュンヘンと最下位ケルン)、今季のリーグ得点(27点と4点)が見劣りしちゃうもんね…。

 さて、1次リーグの予想は? 「ポーランドは初戦でセネガルに勝てれば最高だけど、予想は引き分け。2戦目のコロンビア戦も引き分け。そして日本の皆さんに謝っておきたいが…」と、申し訳なさそうな笑みを浮かべて「日本戦は勝利で、最終的にポーランドは2位通過、コロンビアが1位通過と考えるわ」。

 う~ん、日本がポーランドにつけいるスキはないのだろうか…。ヨアンナさんによれば「ポーランドは欧州以外の国との対戦経験が少ない」「経験豊富である一方、年齢が高め。W杯は平均29歳になりそう」というのが懸念材料のようだ。