U-20(20歳以下)女子日本代表(ヤングなでしこ)はパラグアイに6-0で勝利し、C組2位で1次リーグ突破を果たした。

 前半から自慢の2トップが躍動した。まずは開始直後の5分、左サイドのMF遠藤純(18)からのグラウンダーのクロスボールにFW宝田沙織(18)が左足で合わせて先制。続く18分には相手のゴールキックをMF林穂之香(20)がダイレクトでゴール前にはじくと、これに走りこんだ宝田がまたもネットを揺らし、パラグアイを突き放した。

 44分には左サイドに流れた宝田のクロスボールにFW植木理子(19)が頭で合わせ、うれしい今大会初ゴールをマーク。ロスタイムにも左サイドを縦横無尽に駆け回る遠藤のアシストから植木が2点目を奪い、前半だけで4点を挙げた日本が試合を決めた。

 後半に入っても攻撃の手を緩めない。15分には、またも左サイドを駆け上がった遠藤がグラウンダーのクロスを送り、フリーで待っていた植木が冷静に決めてハットトリックを達成。直後の16分には、植木が頭で競ったボールに抜け出した宝田がネットを揺らし、2トップがそろってハットトリックを達成した。

 後半25分には相手のPKをGKスタンボー華(19)が止めるなど、守備陣も最後まで集中を切らさずに試合はこのまま終了。6-0の圧勝で1次リーグ最終戦を締めくくった。

 池田太監督(47)は「選手はいろんなプレッシャーのかかる中、大したものだと思います。(ハットトリックの)2人もそうだが、チームとしてやろうとしていたことを表現できていた部分もあった。おめでとうと言いたい」とたたえた。次戦以降へむけては「まずはノックアウトステージの1戦目をしっかり戦わないといけないですし、このチームの強みの笑顔とハードワークで戦っていきたいと思います」と話した。

 1アシスト3ゴールの活躍をみせた宝田は「(得失点差の関係で1次リーグ突破には)4点とらないといけなかった。慌てずに早い時間に先制できたのでよかったです」と振り返った。国際大会では初となるハットトリックには「うれしいです」と笑顔をみせ「チームのためにたくさん点をとらないといけなかった。それが結果に表れてよかった。次もしっかり勝って決勝に進めるように頑張りたい」と意気込んだ。

 今大会は4チームごと4組に分かれ、各組上位2チームが準々決勝へと進出する。同時刻開始だったC組のもう一試合、スペイン-米国は2-2の引き分けに終わり、スペインが2勝1分けで1位通過を決めた。2勝1敗の日本は2位で1次リーグを突破。17日(日本時間18日未明)に準々決勝を戦う。