10番を背負ったMF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)が、圧倒的なプレーをみせた。

先発し後半30分までプレー。主に左サイドで鋭いターン、鋭い突破、切れ味抜群のプレーで相手を翻弄(ほんろう)した。「初めての試合だったので勝てて良かったです。もっと良いプレーが出来ると思いますけど、最初にしては良かったかなと思います」。

W杯ロシア大会は35人の予備登録メンバーに名を連ねたが、最終23人からは落選した。だが、W杯期間中を「家族とたくさん過ごせて幸せでした」と振り返り、一切、悔しさを口にしなかった。

4年後のカタール大会に向けての再出発だが「4年間のことは今は考えてない。目の前の試合でできる限りいいプレーしたいし勝利に貢献したいと思っているだけ。悔しさをぶつける感じはない」と冷静だ。

昨夏からポルトガルに渡った。「聞くのはかなり慣れてきました」と言葉の壁もしっかり克服している。「海外でより楽しくサッカーできている。自分のプレースタイルに合っているし、のびのびやれている」と充実した日々を口にする。

森保監督の下での代表でのプレーに「それぞれの選手の良さを出して欲しいと、常々言われている。自分の良さを出せれば」とイメージ。その良さを初戦から存分に出し切った。

プレーした75分の間、奪った全2点に絡んだ背番号10は「周りの選手が助けてくれたので本当に楽しかった。まずはしっかり楽しんで、見ている人たちが楽しいサッカーをしたい」と、生き生きとした表情で話していた。