日本代表MF堂安律(20=フローニンゲン)が、リベンジを果たす。3-0で快勝した国際親善試合パナマ戦から一夜明けた13日、日本代表は新潟市内で調整後、埼玉入りした。

16日の相手ウルグアイには昨年U-20ワールドカップ(W杯)韓国大会1次リーグ第2戦で0-2と完敗。堂安は「個が強いし、能力が高かった」と振り返った。当時も主力だったMFベンタンクール(ユベントス)と今回も対戦。同世代の活躍に「刺激になっていた。欧州CLも見ていた。お互いステップアップして(A代表の場で)対戦できるのは楽しみ」と再戦を喜んだ。

堂安にとって、U-20W杯は忘れられない大会。昨年5、6月に行われた同大会で南アフリカ、イタリア、ウルグアイの強豪がそろった1次リーグを突破に導いたのが堂安。1次リーグ3試合3得点で南アフリカ戦で決勝点、イタリア戦では2得点した。

だが、ウルグアイには「決定機を外したし、悔しかった」。酸いも甘いも経験した同大会を経て、世界に挑戦することを決意。大会後、オランダ1部フローニンゲンに移籍し「人生の転機になった大会」という。苦杯をなめさせられたウルグアイとの対戦は20歳のアタッカーにとって思い入れが強い。

パナマ戦では途中出場。次戦、出場すれば国際Aマッチ3試合目になる。初招集の9月から連続して選出され、今回はDF吉田や長友らW杯ロシア大会の主力もいる。特にオランダのVVVフェンロからプレミアリーグへ移籍した吉田には「ステップアップの話も聞いている。『所属クラブでの数字(ゴール数)を求められている』と言ってもらった」。今季はフローニンゲンで8試合1得点。チームでの貢献度は高く、欠かせない存在ではあるが「ゴールが足りないですね、という話をした」という。

だからこそ今、堂安は得点に飢えている。「チームが勝つことが一番」としながらも「ただ自分が(代表に)残っていくためには、チームに貢献することとアピールポイントを整理する必要がある。自分のプレースタイルとW杯に出た選手は全然違う。合わせてもらいながらプレーしたい。若さを出して、堂安らしさを出していきたい」と闘志を燃やした。