日本代表の森保一監督(50)が、今秋にも就任後初の欧州視察を行うことが13日、分かった。

まだ招集していないW杯(ワールドカップ)ロシア大会の主力のほか、欧州で存在感が高まりつつある若手の状態、練習環境のチェックが目的。関係者によると来月招集する可能性がある候補もおり、早ければ今月にも出国。その後も、年に複数回の実施を視野に海外行脚の回数増を模索していく。

先月12日の取材時は「藤田俊哉(海外担当強化部会員)がいるので(自ら欧州に飛ぶ)予定はありません」と発言していたが、心変わりした。同23日、ロンドンで行われた代表監督研修会に出席。各国の監督が自国を離れて日常的に欧州で視察している現状を知り、帰国後、欧州行きの要望を関係各所に伝えたという。

あいさつ目的でクラブを回る可能性もある。来年1月のアジア杯や同6月の南米選手権など、国際大会への選手派遣を認めてもらうには関係構築が不可欠。兼任するU-21代表が出場する東京五輪は、より招集が難しいため、関係づくりのペースを速めたいようだ。いずれにしても1度の出張では回り切れない。国内日程を見ながら欧州滞在日数を増やせるか、日本協会が調整していくことになる。