日本代表MF南野拓実(23=ザルツブルク)が15日、今日16日の親善試合ウルグアイ戦(FIFAランク5位)へ向けた前日練習に参加し、森保ジャパン発足からの3戦連発を誓った。新監督初陣からの3戦連発は93年のJリーグ発足以降では97年の呂比須ワグナー、15年の岡崎慎司に並ぶ最長タイの記録。DFゴディンらワールドクラスの守備陣を誇る相手を切り崩し、南野が日本のエースになる。

強豪ウルグアイ戦を前に、南野は力強く言った。森保ジャパン初陣となった9月のコスタリカ戦、12日のパナマ戦に続く3戦連発へ「その気持ちがないといけないと思っている。まだまだ満足していない。自分が点をとってサバイバルの中で残っていきたい」。

ウルグアイ戦はトップ下として、森保ジャパン唯一となる3試合連続での先発が濃厚だ。両サイドには右に堂安、左に中島が並ぶとみられ、初陣のコスタリカ戦で推進力のある攻撃をけん引した新世代を象徴する3人と、大迫や柴崎らワールドカップ(W杯)でも主軸となった選手が融合する布陣で世界5位の相手を迎え撃つ。この日の練習では大迫と縦パスが入った際の連係を確認したことを明かし「フリック(1タッチでボールをそらす)を入れた時(の動き方)とか、あとは守備の仕方とか。常にお互いの動きを見ながら動ければいいと思います」と意気込んだ。

新監督初陣からの3戦連発は93年のJリーグ発足以降では最長タイの記録で、これまでに達成したのは2人のみ。岡田武史監督が率いていた97年のFW呂比須ワグナー、ハリルホジッチ監督が率いていた15年のFW岡崎と、ともに日本代表の主力としてW杯にも出場したストライカーだ。南野は「自分は体が大きくないので、常に動きながらボールを受けることを意識している。間で受けて前を向くことは自分の長所。信頼してもらえるようにチームを助けるプレーをやっていけたら」。

ウルグアイにはDFゴディンやカセレスらワールドクラスの守備陣がそろっており、ここまでの2試合の相手とはレベルが違う。

「間違いなく強い相手。その中で自分に何ができるか」。

真価を発揮する舞台は整った。「まだまだ自分は新顔」と自負する新エース候補が、結果でその座をつかみとる。【松尾幸之介】

◆南野の2戦連続ゴール

森保ジャパンの初陣から2試合連続で得点を記録している。9月11日のキリンチャレンジ杯コスタリカ戦(吹田)で、1-0の後半21分に自身の代表初ゴール。MF遠藤からパスを受け、左足でゴール右隅を射抜いた。続く今月12日の同パナマ戦(デンカS)では前半42分に先制点。MF青山の縦パスを呼び込み、鋭いターンでペナルティーエリアへ進入。GKの位置を確認しながら左足で決めた。