東京五輪世代のエース日本代表MF堂安律(20=フローニンゲン)が、国際Aマッチ初ゴールを挙げた。出場3試合目で20歳122日で達成。代表デビュー戦から連続出場で、東京五輪世代は一番乗りの日本代表初得点となった。

同点の後半14分、CKからの展開でボールを拾った堂安がDF酒井とのワンツーで再び受けると、DFをかわして左足でゴール。待ちに待った瞬間を個の力でつかみ取った。

「初ゴール挙げられたけど、チームとして勝てて良かった。(酒井)宏樹君がいいボールをくれたので自分の形で流し込むだけだった。勝利することは大事。自信を今後につなげていきたい。まだまだアピールしないといけないので、上目指して頑張りたい」

代表生き残りを懸けた一戦。今回初めてW杯ロシア大会の主力メンバーとプレーした。合宿期間中には「自分のプレースタイルとW杯に出た選手は全然違う」と感じ「自分が(代表に)残っていくためには、チームに貢献することとアピールポイントを整理する必要がある。(周囲に)合わせてもらいながらプレーしたい。気を使いすぎるのも良くない。若さを出して、堂安らしさを出していきたい」と、自ら積極的に“融合”を図った。

特に今回の相手には思い入れが強い。ウルグアイには昨年エースとして出場したU-20W杯韓国大会1次リーグ第2戦で0-2と完敗。「今でも悔しさを思い出す。決定機を外したし、本当に悔しかった」。

同大会では1次リーグから日本の全4得点のうち3得点を記録。堂安の活躍で16強に導いた。同大会で成長を遂げ、世界へ挑戦することを決意。大会後にオランダ1部フローニンゲンに移籍した。ウルグアイに敗れたことをきっかけにここまではい上がってきた。

2季目のフローニンゲンでは今季開幕から8試合1得点。数字にこそ表れていないが、チームでの貢献度は高く、欠かせない存在。それでも、同じオランダリーグのVVVフェンロ所属経験がある日本代表の主将DF吉田からは、ステップアップするために「所属クラブでの数字(ゴール数)が求められている」と助言を受けた。代表、所属クラブでさらなる飛躍を求められる20歳の目標はまだまだ高い。