日本代表の森保一監督(50)が21日、愛知・豊田市内で取材に応じ、就任後初の欧州視察でMF香川真司(29=ドルトムント)と会うことを示唆した。今週末に出国し、訪問先のドイツとベルギーを10日間。具体名こそ明言しなかったが「ドルトムントに行きますか?」との問いに、笑顔で「欧州CLに行きます」。ワールドカップ(W杯)ロシア大会後、1度も招集していない香川と29日ドルトムント-クラブ・ブリュージュ戦の前後に接触する可能性を否定しなかった。

前夜に年内の5試合が4勝1分けで終了。無敗だったものの、アジア杯を前に主力組と控え組の差が露見したから、ロシア組に会いに行く。戦力アップはもちろん、香川らが戻ってくれば南野、中島、堂安ら新鋭の「壁」「手本」となり、さらなる底上げを促すことができる。「W杯に出た選手…いつ呼んでも現代表で機能するだろうなと思う選手はいる」。最終判断の材料を自ら渡欧して集める。

このほか、ニュルンベルク久保やセルクル・ブリュージュ植田がリストに入っており「今年の活動で心残りなのは、呼びたかった選手全員をクラブ事情や負傷で呼べなかったこと」。だから、会いに行く。招集組に関しては遠藤、冨安が所属するベルギー1部シントトロイデンの練習見学などが予定されている。【木下淳】