日本代表の森保一監督(50)が3日、A代表監督として初となる約10日間の欧州視察を終えて帰国した。「できるだけ多くの選手に会いたかったし各クラブの方々とも話ができた。もっと早くに欧州へ行っておけば良かった」と充実の表情で振り返った。

まずベルギーでシントトロイデン-アンデルレヒトをチェック。ドイツの5都市でリーグ戦と欧州CLを観戦。シントトロイデンMF遠藤、FW鎌田、DF冨安、ブレーメンFW大迫、ハノーバーMF原口、FW浅野と対面。所属クラブと情報を共有することも確認し合った

注目のドルトムントMF香川とは練習場で再会。公式戦12試合連続ベンチ外だが「練習で存在感はあったし元気そうだった」。来年1月開幕のアジア杯招集に向けた話は「していない」としながらも「貴重な戦力だということは伝えてきました」。デュッセルドルフMF宇佐美とも会い、就任後未招集のワールドカップ(W杯)ロシア大会組2人に、面と向かって思いも届けた。

U-21も兼任で指揮する。「日本の発展のためには育成が大切」と欧州ユースリーグの視察も敢行。中身の濃い行脚の成果を代表に還元する。【浜本卓也】