日本代表のエースが万全の状態でアジア杯UAE大会(来年1月5日開幕)に臨む。22日のリーグ戦で右でん部を打撲したFW大迫勇也(28=ブレーメン)が、29日からピッチでの練習を再開。ランニングと軽くボールを蹴る程度の調整で全体練習には加わらなかったが「1番は(初戦の)9日に合わせて逆算している。大事をとって、ということなので」と、問題ないことを明言した。

09年から13年まで在籍した鹿島アントラーズ時代にともにプレーした小笠原が今季限りで引退を表明した。帰国後は食事をともにしたという。「男同士の話なので」と会話の内容は伏せたが、8度の優勝をともに手にした大先輩の思いも背に、自身も初めてのアジア杯に向かう。

6月のワールドカップ・ロシア大会では、コロンビア戦で勝ち越しゴールを奪うなど「半端ない」存在感を示した。森保ジャパンで売り出し中のMF堂安が「サコくん(大迫)がサポートにきてくれたり、すごくやりやすくプレーさせてもらっている」と話すなど、若手が台頭するチームにあっても代えがきかない大黒柱だ。「まずチャレンジしないと始まらない。うまくいかないことも力に変えられるようなチームになっていきたい」と頼もしかった。【岡崎悠利】