サッカー日本代表DF酒井宏樹(28=マルセイユ)が12日、アジア杯UAE大会の1次リーグ第2戦オマーン戦(アビダビ)に向けた公式練習に参加した。

初戦トルクメニスタン戦は、逆転の3-2で勝利を収めたものの大苦戦。続くオマーン戦に向けて「今日の感じ(非公開練習での相手対策)だと、前回より相性はいいのかなと思う。まあ探り探り、いつも通り、試合に入ってから考えます」と自然体で、まず取材の第1問に答えた。

この日の会場シェイク・ザイード・スタジアムは決勝の舞台。「あ、そうなんすね。確かに誰かがアブダビって言ってたな。ドバイじゃないんですね」と笑顔で話し「ここに戻って来られるように…。しかし、ここが会場だったんですね。確かにキレイですし」と話した。

あらためて初戦を振り返り「勝ったことがすべて。難しい試合になるのは分かっていたので、ある程度は予想できた。いつもW杯予選でも難しいですから。しかも中東でデーゲーム。いいイメージ、全くないですからね。その中でもね、勝てたことがすべて。若い選手もいるから、もし負けてたら影響もあったかもだけど、チームとして勝てたことが、それだけすかね、収穫は」と話した。

また、攻守の役割の違いにも言及。「初戦は、僕らがゼロで抑えれば簡単な試合になったと思う。1失点したことによって難しくしてしまった。そこは後ろが責任を持ってやらないといけないですし。もちろんチーム全体のことも考えなきゃいけないですけど、後ろと前で分かれることも絶対に重要になる。後ろには後ろの、前には前の責任があるので。1つ1つ、こだわっていかないといけないですし。責任感の重みは感じていかないと」と語った。

次は、同い年の1トップ大迫が欠場する可能性が高い。「1人の選手に依存しないことの大切さを、明日は示さないといけないのでは」との質問に対し「まあチームなんでね。サコが、けがじゃなくて累積の場合もありますし。誰もがサコのことは、存在感がすごくある選手だと分かっていますけど、そういう状況はありますし。逆に出る選手は燃えるはずなので。相乗効果に期待したいですし、しっかり1-0でも、勝ち点3を。明日はゼロでいきます」と新戦力の台頭と完封に期待と意欲を示した。