女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランキング8位)はMF籾木結花、FW小林里歌子、MF長谷川唯がゴールを決め、ブラジル(同10位)に3-1で快勝した。

まずは前半44分、この試合でキャプテンマークを巻いたMF中島依美がゴール前でボールを受けると、そこからドリブルを開始。上半身の動きとキックフェイントで相手DF3人を引きつけ、すぐさま左足で右サイドを駆け上がった籾木にパス。籾木が利き足の左足をダイレクトで合わせてGKの頭上を越す鮮やかなループシュートを沈め、なでしこが先制に成功した。籾木は27日(日本時間28日)の米国戦に続く2試合連続ゴールとなった。

リードしたまま前半を折り返すと、後半は高い個人技を武器に攻めるブラジルの猛攻にあう。ボランチに入ったMF宇津木瑠美と中島を中心に耐えしのぐ時間が続いていたが、迎えた後半12分。ゴール前まで攻め込まれると、混戦から最後はMFデビーニャに右足で強烈なシュートを決められ、同点に追いつかれた。

悪い流れを断ち切りたい日本は、直後の14分に一気に4人の選手を交代。FW横山久美に代えてFW小林里歌子、FW池尻茉由に代えてMF長谷川唯、DF有吉佐織に代えてDF鮫島彩、MF阪口萌乃に代えてMF遠藤純を投入した。

後半22分には宇津木に代えてMF杉田妃和も投入した日本は徐々に流れを取り戻す。後半36分には左サイドからドリブルで持ち込んだ遠藤が右サイドの籾木へパス。これを籾木が右足ダイレクトでゴール前へクロスボールを送ると、中で待っていた小林が頭で合わせ、勝ち越しゴールを奪った。小林はうれしい代表初ゴールとなった。

攻撃の手を緩めない日本は、後半40分にもゴール前で籾木からのパスを受けた長谷川が左足でネットを揺らして3点目。相手の猛攻をはね返し、日本が今大会初勝利をつかんだ。

この試合で日本は2月27日(日本時間28日)の米国戦から先発メンバー7人を変更。昨夏のU-20W杯フランス大会優勝メンバーのDF南萌華と宮川麻都がフル代表初出場を果たした。大会最終戦となる次戦は5日(日本時間6日)に6月のW杯フランス大会1次リーグ第3戦でも対戦するイングランドと激突する。