日本女子サッカーリーグは5日、Jヴィレッジ(福島・楢葉、広野町)の全面営業再開日である4月20日に、Jヴィレッジスタジアム(収容約5000人)で、今季のなでしこリーグ1部第4節のマイナビ仙台-千葉レディース戦を行うことを正式発表した。

同スタジアムで、なでしこリーグの公式戦が行われるのは東日本大震災前の10年10月24日の東京電力-浦和レディース戦以来、約9年ぶり。同日は施設内で記念イベントも予定されており、サッカーの力でJヴィレッジの再出発を後押しする。

千葉と対戦する仙台はかつて同スタジアムを本拠地として利用し、震災の影響で休部した東京電力マリーゼの選手18人を受け入れて新たに発足した経緯を持つ。Jヴィレッジでは4月20日に養生中のコート2面と新設するJヴィレッジ駅をオープンさせ、全面営業再開予定。男子代表の森保監督らが訪れた昨年7月の一部営業再開の記念式典と同等規模の招待状も関係者らへ送付しているといい、アーティストによるライブなども企画している。

かつては同スタジアムで東京電力の公式戦が開催される度に、多くの地元住民らが訪れ、声援を送っていた。2月下旬には、サッカー女子代表の「なでしこジャパン」が約10年ぶりにJヴィレッジで合宿を行うなど、活気を取り戻しつつある“復興のシンボル”で、久しぶりの真剣勝負が実現する。