日本代表MF香川真司(30=ベシクタシュ)が、生かして生きる。24日、国際親善試合キリンチャレンジ杯ボリビア戦(26日、ノエスタ)に向けて同所で練習を行った後、取材に対応。22日のコロンビア戦で積極的にシュートを放った若手をほめると同時に、彼らの特徴を生かす働きを自身の新たなテーマに掲げた。

   ◇   ◇   ◇

香川が何度も口にしたのは、「(若手を)生かす」という言葉だった。22日のコロンビア戦では後半20分から途中出場し、MF中島、南野、堂安の「三銃士」と初めてピッチに立った。結果無得点で敗れたものの、積極的にゴールを狙った若武者たちの姿勢をたたえた。

香川 小柄ですけど精度、シュートのスキルが高いので、どんどん狙っていくべき。結果ゴールを取らないと、僕たちは意味がない。そういう局面に立ったときには、どんどんアピールしてほしい。その中で「決めてやる」って自信を持っているやつが上に行くと思うので、積極性は大事。

その上で自身に課したのが、そんな若手を生かす働きだ。香川にも19歳と若くして代表デビューし、中村俊輔ら先輩たちのアシストを受けながら成長してきた過去がある。

香川 もちろん(個人の)結果にはこだわりたいけど、そこに意識を向けすぎるのも。逆に初めてやる選手もたくさんいるし、そういう選手をうまく生かしながらやっていくことが求められていると思う。攻撃の選手としては必ずチャンスを仕留めて、常にチームに有利な状況を作れるようにやっていきたい。

自身が若手を生かすと同時に、「彼らのストロング(ポイント)が自分を生かしてくれる」とも言った。若手を生かすことが、自身の生きる道にもなる。【杉山理紗】