U-20(20歳以下)W杯ポーランド大会(23日開幕)に臨む日本代表メンバーが7日、日本協会で発表された。

中心選手として活躍してきたMF久保建英(17=東京)FW安部裕葵(20=鹿島)GK大迫敬介(19=広島)は、6月開幕の南米選手権ブラジル大会に臨むA代表に飛び級で招集される予定で選外。それでも影山雅永監督は弱音を吐かず、自らが選んだメンバーで世界と戦う覚悟を熱弁した。

チームの核を失っても、指揮官は言い訳をしなかった。昨年10月のW杯アジア最終予選を戦った3選手をA代表に譲る形となったが、影山監督は「責任もって21人を選んだ。この選手たちと最高の成績を、自分たちの持てるものすべて出せるように準備していきたい」と言い切った。

3選手に関する質問には、直接的な解答を控えた。同席した関塚隆技術委員長は「今日は世界大会に臨むメンバー21人の発表なので、影山監督の下で戦う選手たちにフォーカスを当てていただきたい」と2度復唱。「選手はサムライブルー(A代表)に到達する(ことが目標)。そのために、本人に適したところを見定めて、全カテゴリーの監督が1つの道に向かって進んでいく」と、選手個人の成長、引いては日本代表の底上げを優先した結果であることを強調した。

上の世代と比較して集まる機会が少ないだけに、細かい戦術を落とし込まず、選手の個性を生かしたチーム作りを心掛けてきた。「短い期間だけど、ポテンシャルを発揮させられるような準備をしてポーランドに乗り込みたい」と指揮官。「うまい日本代表なんて言われたくない。戦うチームだよ、見ていて誇らしいよね、と言われるようなW杯での戦いができるように準備をしたい」と話し、ポーランドの地で躍動する青写真を描いた。【杉山理紗】