サッカー女子W杯フランス大会に臨む日本代表「なでしこジャパン」のメンバー23人が9日、都内で発表された。4大会連続出場となるMF阪口夢穂(31=日テレ)、DF鮫島彩(31=INAC神戸)、DF熊谷紗希(28=リヨン)らが順当に選出された。

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なでしこの今後のスケジュールと、世界での立ち位置は??

今後は22日から国内合宿を開始し、27日に開催地フランスへと出発。同地でスペインと最後の国際親善試合を行ったのち、日本時間11日未明に1次リーグ初戦のアルゼンチン戦を迎える。

日本は現在、世界ランク7位。近年は11年ドイツ大会で初優勝を飾り、12年ロンドン五輪では銀メダルを獲得。続く15年カナダ大会でも準優勝を果たした。一時代を築いたが、16年リオデジャネイロ五輪アジア最終予選でまさかの敗退を喫し、直後の16年4月に高倉麻子監督が就任した。同監督体制では世代交代を進め、14年U-17W杯コスタリカ大会の優勝メンバーであるMF長谷川唯ら若手を多く招集してきた。

昨年4月のアジア杯や同8月のアジア大会は制したものの、体格に勝る欧米勢との対戦では苦戦が続いており、直近の代表活動となった4月上旬の欧州遠征でも格上のフランス(FIFAランク4位)、ドイツ(同2位)相手に1分け1敗。3大会連続の決勝進出を目指す本番で、どう修正してくるか注目される。【松尾幸之介】