ワールドカップ(W杯)フランス大会を戦っているサッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」の高倉麻子監督(51)とFW菅沢優衣香(28)が13日、フランス・レンヌで1次リーグ第2戦スコットランド戦の公式会見に臨んだ。

初戦はアルゼンチンとスコアレスドローに終わり、1次リーグ突破に向けては勝利がほしい一戦。高倉監督はミーティングで無得点に終わった攻撃について確認したことを明かし「選手たちは(初戦の)結果に対して少しがっかりしたところもあったと思いますが、次に向かってくれています。まだ始まったばかりのリーグの中で、気持ち的に落ちてしまうことが一番嫌なので。勇気を持ってここからまたサッカーをしていこうと話しました」と意気込んだ。

菅沢も「全員で明日の試合に勝つつもりで1つにまとまっているので、とてもいい準備ができていると思います」と力を込めた。FWとして得点への責任も口にし「最後の決定力の部分が勝敗を分けてくると思います。ミドルシュートだったり、シュートレンジを広く持つこと。最後の崩しの部分で多い人数をかけてゴール前に勢いよく入っていくことが必要になる」と話した。

この日の練習ではMF阪口、籾木、長谷川の3選手が別メニュー調整。指揮官は「数人のけがを抱えている選手がいますが、回復に向かって1日1日、選手は努力しています。決して悪くはない状態で試合に臨めると思います」と話した。攻撃の要でもある長谷川はフル出場した初戦のアルゼンチン戦で左足首を負傷。それでも「試合は問題ないと思います」と起用を示唆した。

会見後にはチーム全員で試合会場となるレンヌのロアゾンパークのピッチを見学。選手らはリラックスした様子で記念撮影などを行いながら、芝生の感触を確かめていた。