ワールドカップ(W杯)フランス大会を戦っているサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が17日、1次リーグで他の組の結果により、1試合を残して決勝トーナメント進出を決めた。

高倉麻子監督(51)は「R16(決勝トーナメント)進出が決まったことは、目標に近づくという点では1歩前進です」と一報を喜んだ。その上で「なでしこジャパンの目標はもっと高いところにあります。この先も今までと変わらず1試合1試合全力で、そして何よりもまずは目の前のイングランド戦に集中して戦います」と気を引き締めた。

今大会は6組各2位までと3位6チームのうち、上位4チームの16チームが決勝トーナメントに進出する。日本はイングランド、スコットランド、アルゼンチンと同じD組。第2戦までを終えて2連勝のイングランドに次いで1勝1分けの勝ち点4で2位につけている。

16日にF組の米国-チリ、スウェーデン-タイが行われ、全6組の第2戦までが終了。F組の米国、スウェーデンが2連勝で突破を決定。E組でもオランダ、カナダがすでに2連勝で突破を決めており、この両組のそれぞれ下位2チームは第3戦で勝利しても日本の勝ち点4を上回れない。これにより、日本が仮にD組で3位になったとしても、各組3位6チームのうち、成績の良い上位4チームに入ることが確定。イングランドと戦う19日(日本時間20日未明)の最終戦の結果にかかわらず、日本の1次リーグ突破が決定していた。