ブラジルで開催中の南米選手権で1次リーグ敗退した日本代表が27日、成田空港着の航空機で帰国した。チリには敗れたが、ウルグアイとエクアドルとはドロー。森保一監督(50)やMF久保建英(18=レアル・マドリード)らが登場すると空港に集まった約120人のファンから歓声が上がった。

指揮官にとっても実りある大会となった。帰国後、成田市内のホテルで報道陣に対応。「全てレベルアップしないと」と言うと、その対象を選手だけでなく自分にも向けた。「私も監督としてアジアでより確実に勝つという戦いと、世界の舞台でも勝てる戦いをW杯予選までにしっかり考えて、良い戦いができるように準備したい」。今大会はA代表経験の浅い若手とベテランを融合した臨機応変な戦い方で南米勢とがっぷり四つの戦いを見せた。それに満足せず、9月からの22年W杯カタール大会アジア2次予選に向け、指揮官もさらに研さんを積む考えだ。

決勝トーナメント進出こそ逃したが「若い選手たちが今の力と可能性を示してくれた」と、うなずいた。「できたことは自信にしてもらいたいが、最後は結果が出なかった悔しい思いを持って成長につなげてほしい」。手応えと未来につながる課題の両方を手みやげに、森保監督が帰路についた。【浜本卓也】