サッカー日本代表の森保一監督(50)が、9月10日のワールドカップ(W杯)アジア2次予選ミャンマー戦を“若武者ジャパン”で臨む可能性を示唆した。

20日、9月5日のキリンチャレンジ杯パラグアイ戦(カシマ)が行われる茨城県内のキリンビール取手工場と茨城県庁を訪れ、大井川和彦知事を表敬訪問。パラグアイ戦とミャンマー戦のメンバー編成について「ひょっとしたら若手の方が比重が多くなることも選択肢として、柔軟に考えていきたい」との見通しを示した。

メンバー選考の間口を目いっぱい広げ、最善を模索する。パラグアイ戦とミャンマー戦への招集レターを、メンバー上限の23人よりも多く各クラブに送付した。「基本は現状のベストのチームを考えていく。ベースは今までの形」との理念は不変ながらも「海外(リーグ)も始まったばかり。コンディション、立ち位置、いろんな要素を考えた上で決めていく」。欧州はすでにシーズンが開幕。南米選手権で存在感を示したRマドリードMF久保は8日に3部のリーグ戦を控えるなど、クラブでの事情もある。欧州視察中の代表コーチ、スタッフと密に連絡を取って現状を把握しながら、ベストの招集メンバーを絞り込んでいく考えだ。

敵地ミャンマーの現地情報も確認済み。暑さもさることながら、ピッチコンディションなどの環境が厳しいという報告を耳にした。それでもFIFAランク33位の日本にとって、135位のミャンマーには勝利が絶対条件。「理想通りにいかない中できっちり勝って帰ることを考えないといけない」と必勝を期した。【浜本卓也】