サッカー日本代表の森保一監督(51)が4日、5日に行われる国際親善試合パラグアイ戦(カシマ)の前日会見を行った。10日にはW杯アジア2次予選兼アジア杯予選の大事な初戦となる敵地でのミャンマー戦(ヤンゴン)も控えている。会見の冒頭あいさつと質疑応答全文は以下の通り。

森保監督 メディアのみなさん、こんにちは。今日も試合前日会見に来ていただいてありがとうございます。明日の試合ですが、パラグアイ戦、そしてその後のカタールのW杯アジア予選ということにつながっていく2つの戦いがありますが、まずは目の前の一戦にしっかりとした最善の準備をして、明日、勝利を目指して戦うこと、明日スタジアムに見に来てくださる方々に少しでも喜んでいただけるように、ここにおられるみなさんを通して、日本代表を応援してくださるみなさんに少しでも喜んでいただけるようなゲームをしたいと思います。かつ、明日の試合では、チームとしての戦術理解を試合の中でより深めていくこと等、考えながら明日の試合は戦いたいと思います。まずは目の前の一戦にしっかり勝利できるように最善の準備をしたいと思います。

-パラグアイ戦ではベストメンバーを並べるのか、それともコンディションを重視した中で帰国の早い選手や国内組を並べるのか

森保監督 まずは選手の起用については、まだノーマルのトレーニングを全体でやっていませんので、今日の選手のトレーニングを見て、選手の状態を見極めて、そこからスタメンを決めていきたいと思います。

-3バック、4バックと2つの戦術があるが、スタートはどちらで考えているか

森保監督 明日のシステムですが4バックでスタートしていきたいと思います。試合の流れ等々を見ながら、これまでも試してきた3バックにもチャレンジするかもしれませんが、基本的には4バックでスタートしようという考えで今はいます。

-10日のミャンマー戦に向けてパラグアイ戦で確認したいこと

ますは我々の戦い方の部分で、戦術的なコンセプトの部分を試合の中で選手たちに確認してもらいたいと思いますし、選手個々でイメージの共有をしてもらいたいなと。お互い同じ絵を描けるようにイメージの共有をしてもらいたいと思います。6月に日本代表の活動があって、それから約2カ月間、日本代表の活動はできていないので、その中で選手たちが所属クラブに帰って、所属クラブのコンセプトやそれぞれ与えられた役割も違うと思いますので、できれば練習の時により時間を割いてやりたいんですけど、そこまで時間を割けない部分はありますので、試合の中でよりお互いの力が発揮できるようにイメージの共有をしてもらえるように、という風に思っています。

-パラグアイはどちらかというと、アジアの予選というよりW杯本大会で当たるような相手だが、そういった相手に試したいこと

森保監督 特に戦術的に試すというよりも、パラグアイは強い相手だと思いますし、そういう相手に対して我々がどれだけ力を発揮できるかということを考えて試合ができればなと思います。アジアの予選ももちろん考えないといけないですが、我々が強くなるために、我々が強くなっていけば、アジアでより確実に勝てることにつながっていくと思いますし、パラグアイのような世界の強豪と戦って勝てれば、世界の中でもより、日本が勝っていけるという自信になると思いますし、確率も上がると思います。そういった意味で、南米選手権8強のパラグアイと明日、熱い試合ができればなと思います。いろんなことがありますけど、アジアの予選へむけての準備は怠ってはいけないが、我々がレベルアップすることがより、アジアでも世界でも勝っていけるような、よりレベルアップすることを常に考えながら明日の試合を戦っていきたいと思います。

-今日はハッキリと4バックでいきますと話されたが、日本の今のベースは4バックだという捉え方なのか

森保監督 そうですね、現時点ではそうかなと思いますけど。全てというか、これからチーム作りをさらに進めていく上で、3バックでやった方がより日本の力が出せるという風に判断した場合にはそれがベースになっていくと思いますし、そこは柔軟に考えていきたいという風に思っています。ただ4バックにしても3バックにしても、我々がやろうとしているコンセプトの原理原則は変わりませんので、あまり選手たちにも形にこだわって神経質になりすぎることのないように。やっていることは6月の代表活動で、キリンチャレンジで、トライした3バックも4バックにも変わりはないと思いますので、そこのところはいつもとやっていることは変わらない、少し配置が換わるという、はい、そういうことで、選手たちには十分対応してもらえるように、普段通りプレーしてもらえればと思います。

-選手起用の話でコンディションを見てということだが、移籍したばかりの久保、堂安、中島選手ら試合に出ていない選手にとって今回の試合はコンディションを戻すいいチャンスだと思うが、そういった選手を長い時間起用する考えはあるのか。また、GKの選考基準について聞かせてください

森保監督 全て基本的にはですけど、基本的にはフィールドにしてもGKにしても試合に出ている選手を基本的に選んでいきたいという風に思っていますし、起用のところも考えていますけど、基本でないことが今回ありますけど、これまでもそれに該当する選手はいましたし、チームの中で言うと、招集した選手がそれから少しでもまた、それからというか今回の代表の活動の中で少しでも良い状態にしてもらうことと、クラブに戻った時に評価の上がるように、良い状態でクラブに戻ってもらえるようにこの代表活動をできればと思っています。ただ、全てがこれでなければいけないということでないことも含めて、プレーヤーズファーストと、チームファースト、ファーストが二つあってはいけないですけど、チームのためにと、その選手のためにを考えながら選考、起用していきたいと考えています。

-パラグアイは堅守のイメージがあるが、明日の試合で攻撃の選手に期待することや求めること

森保監督 攻撃だけ、あるいは守備だけという戦い方ではなくて、選手には当然、得点を奪うためにプレーしてもらいたいと思いますし、失点をできれば無失点、最少失点で抑えていくということにこだわってプレーしてもらいたいなと思っています。得点、あるいは失点のところをこだわっていくというのはやっていかないといけないと思っていますけど、まずは選手たちに、今は持てる力を100%思い切って発揮すること、アグレッシブにプレーできるように、明日の試合はピッチに送り出せればなと思います。