ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選第2戦のモンゴル戦(10日、埼玉)に向けて9日、日本代表はさいたま市内で最終調整を行った。

同じ“過ち”は繰り返さない。W杯予選ホーム初戦となるモンゴル戦前日、森保監督は「目の前の一戦に最大の準備をして勝ち点3を目指す」と表情を引き締めた。相手はFIFAランク183位と力量差は明確。圧勝ムードが漂う会見場でも、隙は見せなかった。

4年前の教訓が油断を排除する。前回のW杯ロシア大会アジア2次予選の初戦、同52位の日本は同154位のシンガポールにまさかの0-0。大量得点を渇望する観客のため息を誘った。指揮官は「チャンスでゴールを奪えなかったり先制に時間がかかるとスタジアムの雰囲気でプレッシャーになることも考えられる。落ち着いてハードワークできるよう働きかけていきたい」と焦るような展開になった場合の対応策も想定済み。当時を知るMF柴崎も「勝つだろうという違った重圧も感じるだろうけど、いいサッカーをして勝つことだけが代表の価値を示せる唯一の方法」。冷静な試合運びで、ホームの大声援を何度も歓喜に包み込む。