【ビシケク(キルギス)11日=浜本卓也】日本代表が「迫力」アップでW杯アジア予選の失点ゼロでの4連勝を目指す。

14日のワールドカップ(W杯)アジア2次予選キルギス戦に向け、森保一監督(51)が未明にチャーター機で国内組とともに到着。海外組は直接現地入りして随時合流するだけにそろって練習する時間に限りがあるが「心配していないです。ベストなコンディションをつくってベストなメンバーで」と、選手たちの戦術理解度と成熟度に自信を見せた。

危なげなく3連勝を飾ってきても慢心はない。キルギスはFIFAランクでも日本の28位に対して94位と格下。昨年11月にキリンチャレンジ杯で初対戦した際には4-0で圧勝した。それでも2次予選全勝突破を掲げる指揮官は「まず相手のことを知った上で、我々がどれだけ力を発揮できるか」と慎重。「どんな相手でも成長できるようにという思いを持って戦いたい」と、これまで通りに勝利と進化の二兎(にと)を追い求めるスタンスを貫く。

この試合では「迫力」も追求する。先月のタジキスタン戦は3-0で完勝したが「攻撃から守備に切り替わった時の選手が相手にプレッシャーかけてくれたが、少し迫力を欠いて圧力がかからず、局面を突破されたというところがあって後手に回った部分がある」と細部に着目。「相手にとって圧力に感じる、迫力ある守備ができないといけない」と、キルギス戦はわずかなほころびも見せずに無失点での勝利を求めていく。

午後にはDF長友やDF吉田らこの日に合流した海外組を含めた13選手が集合し、首都ビシケクの練習場で練習を実施した。初の予選全勝突破に向け、寒風が吹く敵地で始動した。