サッカー日本代表のMF中島翔哉がベネズエラ戦の攻撃の核となる。国際親善試合ベネズエラ代表戦(パナソニックスタジアム吹田)を翌日に控えた18日、試合会場で前日練習。今回は2列目で長く共闘してきたMF南野、堂安らが不在。攻撃の軸となる選手を欠く中、先発出場が濃厚な中島がチームを勝利に導く。

状態は上向きだ。公開された冒頭15分の練習ではパス回しで軸足を使ったトリッキーなキックを披露するなど、笑顔でボールと戯れた。中島は「メンバーも変わって、また違うチームになる。しっかり準備して臨みたい」と力を込めた。

主力不在を言い訳にしない。欧州クラブに所属する選手の多くがキルギス戦後にチームを離れた。中島もいつもの左サイドではなくトップ下での起用が濃厚。「僕よりも経験ある選手もいるし、新しい選手も良い調子でやっている。いつも通りやるだけ」と言った。

キルギス戦では先発から外れた。2列目の定位置争いは激しいが「監督が誰を使うのかは全く気にしていない。明日は全力で自分にできることをやりたい」。森保ジャパンの背番号「10」を背負う男がその力を見せつける。【松尾幸之介】