師走の代表戦で、東京オリンピック(五輪)代表のサバイバルを本格化させる。

五輪代表監督を兼任する日本代表森保一監督(51)が27日、12月28日のキリンチャレンジ杯U-22ジャマイカ戦(トラスタ)を前に開催地・長崎の県庁などを表敬訪問した。五輪予選を兼ねる来年1月のU-23アジア選手権(タイ)は本番への試金石となるだけに、海外勢の招集も目指し調整している。指揮官は国内組で臨む12月の東アジアE-1選手権(韓国)のメンバーについて「基本的に南米選手権のような形」とA代表に五輪世代をミックスさせる方針。U-23選手権はその五輪世代のメンバーが中心だが、長崎での試合翌日にメンバー発表を予定しており「その試合まで見て決めたい」と滑り込みでタイ行き切符を手にする選手が出る可能性を口にした。

ジャマイカ戦は国際Aマッチ期間外の試合だが、海外組にも招集レターを送っている。招集実現は容易ではないが「その時の条件でベストなことをやっていくことで日本のサッカーの層を厚くすることをやりつつ、最後には結果に結びつくと信じてやっていきたい」と決意を新たにした。年の瀬に五輪世代が火花を散らす。【浜本卓也】