西野朗監督(64)率いるU-23タイ代表は、強豪オーストラリアに逆転負けを喫した。

前半10分過ぎからペースをつかみ、連動的な攻撃で何度もチャンスメーク。しかし得点は前半24分の1点にとどまり、前半終了間際に同点弾を許すと、後半31分に決勝点を決められた。

西野監督は「全体的に、パワーに対するフィジカルが足りなかったところが大きいと思う」と試合を総括した。5-0と大勝した初戦バーレーン戦から、先発11人を固定。「もっとボールを動かして、スタミナを奪うくらいのポゼッションを期待はしていた。(相手は)技術的にも高くミスも少ないので、力強く正確にプレーしてくるところに、逆にフィジカルを奪われたと感じる」と敗因を分析した。

52年ぶりの五輪本大会出場を目指すタイ代表は勝ち点3のまま変わらず。しかしオーストラリア代表と勝ち点差1のグループA2位につけている。イラクとの第3戦(14日)の結果次第では、同大会初の決勝トーナメント進出が決まる。