サッカー日本代表のオランダ遠征に参加しているMF堂安律(22)とDF冨安健洋(21)が7日、代表戦初のオンラインイベントとなるJFAユースプログラム特別編「サッカー日本代表と話そう!」に参加し、抽選などで選ばれた小学生約50人と交流した。

2人は合宿の合間をぬってオランダから参加。冨安は現地の状況について「雰囲気も良いし、楽しくやっています」と語った。堂安と冨安は同学年。しかし、堂安は「仲良くはないです。悪くもないんですけど」と笑わせ、冨安も「キャラクターが正反対にいるような感じなんですよ。律はおちゃらけキャラみたいな」と同調した。

質問コーナーではさまざまな質問が飛んだ。普段、意識していることを問われた際には、堂安が自身が小学生時に恩師に言われた「練習では自分が一番下手くそだと思ってピッチに立って、試合では自分が一番うまいと思ってピッチに立つ」という言葉を紹介。堂安は「中学、高校になってこの言葉の意味が分かってきた。頭の片隅に置いてくれたら」と話した。また、体の小ささに悩む子どもには「ドリブルや、すばしっこくかわしていく部分とか長所を伸ばせばいい。自分もちっちゃいんですが、大きな相手にもビビらずに立ち向かっていくこと。そうすれば自然と体幹とかもついてくる」とアドバイス。これには身長187センチの冨安も「すばしっこい選手や、ビビらず当たってくる選手は対戦していて嫌ですね。自分の特徴を生かしてプレーしてほしいなと思います」と話した。

そして「小学生の時にやっておいた方がいいこと」を問われた際には、ちょうど配信場所付近にいたDF吉田麻也(32)が2人のトークルームに“乱入”。質問を聞くと「勉強をしなさい。これは堂安にも厳しく言っているので」と話した。堂安と冨安は共に「語学」と回答。堂安は「世界では日本語しか話せないのは不利です。サッカー選手の夢を追っている子どもたちには、教科書通りではなく、必要だと思うことを教えたい。言語です」と熱弁。冨安も「自分も英語をやっておけばよかったとこっちに来て後悔しました。正直、本当にそう思います。律と初めて息が合った」と再び笑わせた。

同イベントは新型コロナウイルスの影響で代表戦時に行っていたエスコートキッズなどの子ども向けイベントが実施できないことから、特別版としてオンラインで開催しているもの。10日と11日にも行われ、選手2人ずつが対応予定だという。最後に堂安は「こうして僕らが話したあとに負けている姿を見せるのは情けないことになる。しっかり2連勝して、みなさんに夢や希望を与えたい」と意気込んだ。

日本代表はオランダ・ユトレヒトで9日にカメルーン代表、13日にコートジボワール代表と対戦する。