MF南野はスコアレスドローに悔しさをにじませた。トップ下で先発し、3バックに変えた後半からは2シャドーの一角としてプレー。前半19分にチーム初のシュート、同22分にも惜しいシュートを放つなど後半26分に退くまで積極的に得点を狙ったがネットは揺らせず。出場試合の連続ゴールは5で途切れ、木村和司の国際Aマッチ歴代最多6試合連続得点はならなかった。試合後は「結果には満足していない。チームとして形ある攻撃が少なかった」と攻撃面の質を課題に挙げた。

南野にとっては昨年11月のW杯2次予選キルギス戦以来の代表戦。その間、同12月に昨季のプレミア王者リバプールへ移籍するなど、個人としても激動の期間を過ごした。加えて今回は選外となったMF中島翔哉に代わる形で初めて10番を着用。期待と注目を集める中での試合だった。「個で打開してゴールへ向かうプレーは必要になってくる」。重圧も力に変え、13日の次戦に気持ちを切り替えた。