日本サッカー協会は16日、福島・Jヴィレッジで行われるなでしこジャパンのトレーニング合宿(19日~26日)に参加する選手23人を発表した。
DF鮫島彩(33=INAC神戸)、FW岩渕真奈(27=INAC神戸)らが順当に選ばれたほか、MF伊藤美紀(25=INAC神戸)、塩越柚歩(22=浦和)、脇阪麗奈(21=C大阪堺)の3人が初招集された。取材に応じた高倉麻子監督(52)は来年の東京五輪など世界との戦いへ向け、セットプレーとクロスへの対応を強化ポイントに挙げ、約7カ月ぶりの活動でさらなる積み上げを誓った。
女子代表にとっては3月に米国で行われたシービリーブス杯以来の代表活動。本来ならば国際親善試合を予定していた期間だが、コロナ禍で国内での合宿となった。指揮官は「残念ながら海外のチームを呼んで試合はできませんが、今までやってきたことをもう1度振り返りつつ、世界で勝っていくための課題をもう1回みんなで思い出して、上積みしていけたらいいなと思います」と意気込んだ。
1週間の合宿では男子高校生と2度、練習試合を行う。高倉監督はチームの課題について「やはりセットプレーとクロスに対する弱点を強く感じています」と語り「サッカーの流れとは切り離して、強く課題として打ち出してトレーニングしていきたい」と口にした。
メンバー選考についてはリーグ戦で調子の良い選手を選出したと明かした。負傷などで呼べなかった選手もいるとしながら「1年後にチームの力になり得るというのも選考の基準にしてみました」と話した。初選出のMF伊藤、塩越、脇阪の3人については「リーグ戦再開後、パフォーマンスがいいなというのは見て取れたので、新たな可能性を探るため」とした。代表メンバー23人は以下の通り。
◆GK
山根恵里奈(千葉)
池田咲紀子(浦和)
山下杏也加(日テレ)
◆DF
鮫島彩(INAC神戸)
松原有沙(ノジマステラ)
清水梨紗(日テレ)
清家貴子(浦和)
市瀬菜々(マイナビ仙台)
南萌華(浦和)
◆MF
猶本光(浦和)
伊藤美紀(INAC神戸)
長谷川唯(日テレ)
杉田妃和(INAC神戸)
三浦成美(日テレ)
塩越柚歩(浦和)
林穂之香(C大阪堺)
脇阪麗奈(C大阪堺)
宝田沙織(C大阪堺)
◆FW
菅沢優衣香(浦和)
岩渕真奈(INAC神戸)
田中美南(INAC神戸)
上野真実(愛媛)
小林里歌子(日テレ)