東京五輪世代のU-23(23歳以下)日本代表候補は23日、千葉県内での合宿の練習2日目を迎え午前、午後の2回、体を動かした。

常連組のMF斉藤未月(21=湘南)はこの冬、ロシアリーグのルビンへの期限付き移籍が決まっている。ウオーミングアップではチームの先頭を走るなどリーダーシップも見せるボランチは「A代表に選ばれるレベルにいくことが大事で、そのための移籍だと思っている」と、東京五輪のさらに先も見据えている。

午前の練習では、横内コーチが「(五輪まで)時間がないぞ」と叱咤(しった)する場面も。斉藤は「緊張感があるからこそミスも起きている」ととらえ「国際大会では、緊張から普段しないミスが起きる。日頃から緊張感を持つことは大切なこと」と、生き残りをかけたサバイバルの雰囲気を歓迎した。

本職のボランチを含めた中盤は、海外組を含めポジション争いの激戦区。「ここにはいない(有力な)選手とも競争。目に見えるアシストや得点を増やさないといけない」と、持ち味の運動量に加えて攻撃面の貢献を課題に挙げた。練習試合も予定されているこの合宿で存在感を示してから、ロシアでの海外初挑戦をスタートさせたい。【岡崎悠利】