新型コロナウイルスが、日本サッカーの若手育成にも影を落としている。今年開催予定だったU-20(20歳以下)とU-17のワールドカップ(W杯)が中止されたのに続き、25日には延期されていたU-19とU-16のアジア選手権の取りやめが決定。年代別の国際大会が次々となくなり、次世代を担う選手の強化に空白が生じる懸念がある。

真剣勝負で欧州や南米勢など世界との差を知る機会となる年代別のW杯は、若い選手の成長に直結する舞台。U-20W杯に向けた日本代表を率いてきた影山監督は「あの場でしか得られない国際経験を体験してもらえないことは悔しく思う」と語る。

日本は予選となるアジア選手権を勝ち抜くなどして、前身大会を含めU-20W杯に10度、U-17W杯に9度出場。久保(ヘタフェ)や冨安(ボローニャ)、堂安(ビーレフェルト)らが若くして渡欧できたのは世界の場での評価もあった。海外スカウトの目に触れる好機も失うことになる。

日本協会の反町技術委員長は「若い選手たちが悲観することなく、未来の目標に向かって進み続けられる施策を打ち続けていきたい」と話し、代替的な若手強化策を模索。国際大会がなくなっても感染状況が許せば各年代の合宿を実施する案もある。だが、明確な目標がない合宿にどれほどの意義があるか。「谷間の世代」を生まない有効打を求められている。