鹿児島県内で候補合宿中のなでしこジャパン(女子日本代表)は25日、11年女子W杯優勝当時のなでしこメンバーが第1走者を務めた東京五輪の聖火リレーを、移動のバス車内で見届けた。

候補合宿に参加していたDF鮫島彩(33=大宮アルディージャベントス)、FW高瀬愛実(30=INAC神戸レオネッサ)は、合宿を一時切り上げて聖火リレーに参加した。

DF三宅史織(25=I神戸)は「なでしこジャパンが優勝したときの観客数などは、本当にすごかった。優勝することで、興味のない方にも見に行こうと思ってもらえると感じた。たくさんの方に見ていただける機会を増やしたい思いはみんなあると思う」。

MF三浦成美(23=日テレ・東京ヴェルディベレーザ)は「いろいろ考えるというより、『本当にすご~い!』とテンションが上がった。優勝して10年たっても聖火リレーに上がれるぐらい、インパクトを残している。自分たちもそういう存在になりたい」と、先人たちの姿を力に変えた。

MF塩越柚歩(23=三菱重工浦和レッズレディース)は、聖火リレーに参加したチームメートのFW安藤梢(38)について「すごい選手だけど、雰囲気がほわ~んとしていて、抜けている部分もあり話しやすい」と明かした。「『こういうボールの持ち方をしたほうがいい』とか、細かいアドバイスをくれる。代表に行くときも『頑張ってね』『どうだった?』と声を掛けてくれる。代表合宿に参加する上でも、年下への振る舞いは勉強になる。見習うべき先輩」と、存在の大きさを口にした。