U-24日本代表に追加招集されたFW林大地(23=サガン鳥栖)が、U-24アルゼンチン代表戦で1トップで先発し、初ゴールをあげた。

前半45分、最終ラインのDF瀬古歩夢(20=セレッソ大阪)の後方からのロングフィードに抜け出すと、絶妙なトラップから右足シュート。東京五輪メダル候補の南米の強豪から貴重な先制点を挙げた。

遅れてきた男だ。MF堂安律(ビーレフェルト)が負傷のため不参加となり、追加招集された。今季が大卒2年目。大体大を卒業した昨季はJ1リーグ9得点。今季も開幕からここまで3得点を挙げ猛アピールの末、初めて代表の舞台に立った。

世代別代表には1度も呼ばれた経験はない。だが、大体大で一緒にプレーした札幌MF田中やユニバーシアードで戦ったチームメートが東京五輪に向かうこの世代の代表で戦い、刺激を受け「ひたむきにずっとやっていたらチャンスは来る」と所属チームで結果を出すことにこだわってきた。

愛称はビースト。今季好調の鳥栖の勢いをU-24にもつなげ、狭き門の東京五輪代表争いへも、猛アピールした。

◆林大地(はやし・だいち)1997年(平9)5月23日、大阪府生まれ。中学時代はG大阪ジュニアユースに所属し、履正社、大体大を経て20年に鳥栖入り。新人ながらチーム最多9ゴールをマークした。J1通算38試合13得点。178センチ、74キロ。A型。