広島市内で合宿中の女子日本代表なでしこジャパンは8日、ドイツから帰国したFW田中美南(27=レーバークーゼン)が加わり、23人全員がそろって、10日のウクライナ戦(Eスタ)に向けて調整した。定位置確保を目指すDF宝田沙織(21=スピリット)は、守備陣だけで行った練習で、主将DF熊谷紗希(30=Bミュンヘン)とセンターバックを組んだ。

実現すれば国際親善試合では初めのコンビだが、宝田は「昨年11月の合宿で練習試合を1度やっている。試合中からしっかりとコミュニケーションをとっていた」と自信をのぞかせた。昨季所属していたC大阪堺のチーム事情で、FWからセンターバックに転向。「(熊谷は)一緒にやってすごいと感じる。自分が考えていることを紗希さんは先読みして、声をかけて状況を伝えてくれる」と、憧れの存在の隣で五輪メンバー入りをアピールする。