なでしこジャパンでFW菅沢優衣香(30=三菱重工浦和)とMF塩越柚歩(23=同)の“新ホットライン”が生まれそうだ。

10日の国際親善試合ウクライナ戦(8-0で勝利)で、代表デビューした塩越はいきなり2得点。前半5分の先制点は、FW岩渕の左からのパスを菅沢がスルーし、後ろにいた塩越が決めるという形だった。

一夜明けた11日、取材に応じた菅沢は「(塩越の)声はそんなに聞こえなかったけど、柚歩なら上がっているかな、と思ってスルーした」と、あうんの呼吸で生まれた得点だったことを明かした。

2人は昨季優勝した三菱重工浦和でチームメート。ウクライナ戦では菅沢がFWで、塩越が右サイドハーフで出場し、息の合ったプレーを見せた。

菅沢は「柚歩のプレーはなんとなく分かるので、どうスペースを空けたら柚歩が使うか、どのタイミングでパスが来るか分かる。やりやすさはあった」。鮮烈な代表デビューを飾った塩越とエース菅沢の新ホットラインが、東京五輪でメダル獲得を目指す、なでしこジャパンの攻撃オプションとなるかもしれない。