セルビアを率いた「ピクシー」ことドラガン・ストイコビッチ監督(56)は、凱旋(がいせん)試合で白星とはならなかった。

無得点に終わり「コンビネーションやフレッシュさも、日本が力を発揮した」と振り返った。一方で「今回はBチームの若手もいた。今回招集しなかった選手を連れてきていたら違う結果になっていただろう」と負けず嫌いな一面も見せた。

前日には「ベンチからゴールを狙っている」とリップサービスも残した。しかしこの日はプレーで魅了とはならず。前半28分、ルーズボールが足元へ転がると、右足でボールをトラップしようとしたがうまくいかず、ボールはそのまま流れてしまった。同44分には得点機を逃し、悔しさからマスクを放り投げた。われに返ってあわてて拾い上げる、ちゃめっ気にあふれる姿は変わらなかった。

かつて名古屋で8年プレーし、さらに監督として6年。約5年ぶりの日本だったが、コロナ対策で外出はできなかった。「やはりホテルから出られないのは異常な状態だった」と話し「次の機会があれば、コロナのない日本で楽しみたい」と、収束を願った。