U-24日本代表は、メンバー発表前、最後の試合を快勝で終えた。本番を見据え、後半途中からは4バックから3バックにシステムを変更するなど新たな試みもあった。横内監督は試合後「骨格はある程度見えてきたかなと。まだスタッフ、監督を含めてもう1回、見直しながら考えていきたいと思っている」と振り返った。

競争は狭き門。現在、最終選考に参加する28選手のうち、五輪本番では18人しか入れない。同監督は試合後、選手たちに「みんなはA代表候補の選手。A代表はずっと続く。選ばれなかった選手は、A代表を目指してほしいし、選ばれた選手は、そうした思いを胸に刻んで戦わないといけない」と伝えた。

その中で、各選手の成長もひしひしと感じるという。オーバーエージ(OA)で、キャプテンでもあるDF吉田麻也(32)のピッチ内外での行動が影響を与えている。同監督は「練習中、試合の中でも、勝利のために何をしないといけないか。それを行動、言葉で表してくれる。選手はそういうのに引っ張られて、来てくれたかなと思います。(吉田の影響で)言われるばっかりではなく、自分で考える。そういう行動も出てきたなと思います」と話した。

だからこそ、選考は悩ましいものになる。同監督は「もう1度森保監督がA代表の活動が終わってから、話をしながら決めていきたいと思っている」と話した。