日本サッカー協会（JFA）の田嶋幸三会長（63）が、ワールドカップ（W杯）アジア最終予選のオーストラリア戦（埼玉）から一夜明けた13日にオンラインで取材対応し、森保体制をサポートしていくことを明言した。

オーストラリア戦はMF田中碧（デュッセルドルフ）の先制点、1－1から途中出場のFW浅野拓磨（ボーフム）のシュートがオウンゴールを誘発する勝ち越し点で2－1で勝利。ホームでノルマである勝ち点3を手にした。森保一監督（53）は引き分け以下なら解任の可能性もあったが、危機を脱した。田嶋会長は「選手も監督もしっかりまとまってくれている。昨日はそれを実感できた試合だったし、選手がいい目をしながら、森保監督自身も、信念を持ってやってくれていた。しっかりとサポートしなければという気にさせられた」と話した。

これで最終予選は2勝2敗。勝ち点で並ぶオマーンに続く4位となっているが、上位のオーストラリアをたたくことには成功。W杯出場をかけた戦線にはふみとどまった。森保監督について「プレッシャーを乗り越え、逃げることなくやってくれた」と評価。サウジアラビア戦後は進退問題も噴出したが、この勝利を受け「毎月試合がある中で準備期間も少ない。そういう中で（監督を）代えるのは難しい。統計で見ても、代えてよくなるケースは必ずしも多くなく、リスクもある。昨日のように勝っているときに、そういうことを考えるタイミングではないと思っている」と、今後も森保監督に任せる方針であることを語った。