新生なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)の初陣となるアイスランド戦(25日)、オランダ戦(29日)の招集メンバーが19日、発表された。

東京五輪メンバーは招集23人中12人。中盤の顔ぶれが大きく変わった。チームは22日から欧州遠征を行い、オランダで2試合を予定している。

池田太監督(51)の主な一問一答は以下の通り。

-初戦まで練習は2日間。何を落とし込みたいか

池田監督 ピッチ上でいろんな確認をしたいし、ミーティングもうまく使って、先月の合宿の振り返りも共有しながら、時間を無駄にすることなく過ごしたい。

-この2試合で確認したいことは

池田監督 先月の合宿でチームのコンセプトとして、アグレッシブにボールやゴールを奪うことを強調した。戦いの中で、欧州のチームにどれだけそれができるか、それによってメリット、デメリットがあると思うので、ピッチ上でどんなことが起こるか、全員で共有できれば。

-主将は

池田監督 国際試合なので、巻く選手は出てくると思う。このグループの中で決めていきたい。

-全員を起用するか、メンバーを固定して2試合を戦うか

池田監督 まさに考えているところ。コンディションがどうかふまえて、選手それぞれの持っているポテンシャル、パフォーマンスは見たいと思っている。ただ、初戦に向けてはひとつ準備をして、その後オランダ戦に向けて、と段階的な考えでいる。

-どんな戦いを見せたいか

池田監督 我々のアグレッシブさ、ゴールに向かう、ボールを奪いに行く縦への推進力にトライしたい。アグレッシブな戦いがどれくらいできるかトライしたい。

-選ばれた選手、選ばれなかった選手の差は

池田監督 選ばれていない選手にも、魅力的な選手はたくさんいる。今回は、日頃のパフォーマンスもそうだし、グループとして何ができるか、コンビネーション含めたポジションバランスなど、総合的に考えて選出した。

-岩渕は軽傷で直近の試合を欠場したとの報道がある。試合に出られる状態か

池田監督 なでしこの活動なので、プレーできるんじゃないか、というところ。岩渕選手に限らず、メディカルチームがコンタクトをとりながらやっている。現段階でどうこうというよりは、合宿で一緒にプレーできることを考えながら。

-勝つことと実力をつけることのバランスは

池田監督 現状で欧州の強豪とどれくらいできるかと、前回のキャンプで選手に共有したことを新しい選手に共有して戦うことが、メインになる。そこからアジアに向けて、どうチームをつくるか、いろんなことを共有していくか、段階的に考えている。ひとまずは欧州の強豪相手に、自分たちがやろうとしていることがどれくらいできるかのチェックにウエートがある。

-首位INAC神戸からは3人だけ。ケガで呼べない選手がいたのか

池田監督 コンディションの問題、メンバーバランス含めて考えている。WEリーグの順位ももちろん、全体の選手のバランス、チームにどんな影響があるかも含めて、選んでいる。

◆招集メンバー

▽GK池田、スタンボー、田中桃

▽DF熊谷、三宅、乗松、清水、宮川、南、宝田、高橋

▽MF猶本、成宮、隅田、長谷川、小林、林、長野、宮沢

▽FW菅沢、岩渕、田中美、植木