11月に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会へ集う32チームが出そろった。日本が対戦する1次リーグの3チームはコスタリカを最後に確定し、E組で厳しい戦いが待ち受ける。同組になったドイツ、スペイン両国でのプレー経験を持つ2人の元日本代表は、どう展望するか。

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香川真司(33=シントトロイデン)は「本当に手ごわい相手が開幕戦(第1戦)に来た」とドイツを警戒し、岡崎慎司(36=カルタヘナ)は「ロシア大会のようなサッカーができればスペインにも対抗できると思う」と期待する。

ドイツは2連覇を狙った18年ロシア大会でまさかの1次リーグ敗退。それまで16大会連続ベスト8以上と抜群の安定感を誇った強豪にとって、1次リーグで姿を消すのは初の屈辱だった。香川は「彼らは4年前、ああいう形に終わっているからこそ、徹底してトップコンディションに持ってくる。こういう時のドイツは本当に強い」と厳しい展開を予想する。

日本はロシア大会で南米のコロンビアを初戦で撃破して波に乗った。PKで先制点を決めた香川は「1試合目をどう戦うかに尽きる。逆に、ここで結果を残せば決勝トーナメントが見えてくる」と出だしの重要性を口にした。

3戦目に待ち構えるスペインは卓越した足技でパスを回すチーム。岡崎はその相手に対して腰を引かず、自分たちも積極的にボールを動かす姿勢に光明を見いだす。「(球を奪おうと)飛び込んでくる。そこでパン、パンと自信を持ってつなげばいい。自信を持ってプレスをはがせば、意外にいけるのがスペインの特徴」と指摘した。

2人はカタールのピッチを諦めていない。33歳の香川はドルトムント時代のチームメートらが今もドイツ代表でプレーしており「彼らと再会できたら最高」と意欲を見せる。36歳の岡崎は「確率的には10%もないと思うが、それを上げていくことはできる」と、代表復帰へ向けて自らを鼓舞している。