米国代表は若く生きのいいタレントがそろっている。今回の強化試合にはW杯登録人数と同じ26人を招集。30歳以上の選手は日本の9人に対して米国はGKジョンソン(33)の1人となっている。18年12月に就任したバーハルター監督は二重国籍選手をスカウトして人材を発掘し、若手を積極起用。平均年齢は24・2歳で、日本の27・2歳より3歳も若く、伸びしろある選手が並ぶ。

それを象徴するかのように、選手の市場価値は26人合計で2億4525万ユーロ(約343億円)。日本の30人で総額1億3020万ユーロ(約182億円)の倍近くにのぼる。チェルシーのFWプリシッチ、ユベントスのMFマッケニー(ともに24歳)に加え、19歳のFWレイナ(ドルトムント)、21歳のDFデスト(ACミラン)ら欧州のトップクラブでプレーする逸材が多く、W杯本大会でも上位進出の期待が高まっている。

ただ、最近は日本と同様に負傷者が相次ぎ、「リベリアの怪人」ジョージ・ウェア氏を父に持つFWティモシー・ウェア(リール)、GKステッフェン(ミドルズブラ)、左サイドバックのDFアントニー・ロビンソン(フラム)ら主力がメンバー外となった。さらに当初の予定から3人が変更され、中盤の要として期待された19歳のMFムサ(バレンシア)が不参加となった。

それでも欧州主要1部リーグで活躍する選手が多く、戦力は充実。21年には北中米カリブ海王者を決めるゴールド杯を制した。FIFAランキングは日本の24位を上回る14位。現時点では、この順位の差に偽りはなさそうだ。