国際サッカー連盟(FIFA)は2日、スイスのチューリヒで理事会を開き、22人の理事の投票でW杯2大会の開催地を決め、2022年大会は招致を目指した日本が落選して中東初のカタールとなった。日本は初の単独開催を逃した。

 18年大会は旧ソ連、東欧で初開催のロシアを選んだ。ロシアは14年ソチ冬季五輪に続いてビッグイベントを開く。

 敗れた日本招致委員会の小倉純二委員長(日本サッカー協会会長)は、今後も招致に取り組むかどうかについて「ファンの期待があれば手を挙げる態勢を整えたい。意見を聞きたい」と慎重に検討する意向を示した。FIFAの規定で、日本などアジア勢が次に立候補できるのは34年大会となる。

 日本は投票で、22票のうち1回目は3票で、5候補地中4位で通過したが、2回目は2票で最下位となり敗れた。

 急きょチューリヒ入りしたロシアのプーチン首相は記者会見で「ロシアでのW杯は世界最高水準となるだろう。新しい現代的なスタジアムは予定通りに完璧に建設する」と強調した。

 カタール招致委員会の記者会見では、招致委会長のモハメド王子が「中東の番が来たことを認めてくれてうれしく思う」と述べた。