<女子W杯:日本2-2(PK3-1)米国>◇決勝◇17日◇ドイツ・フランクフルト

 なでしこジャパンが2-2からのPK戦を3-1で制し、3大会ぶり3度目の優勝を狙った米国を下して初優勝した。欧米勢以外での初制覇で、国際サッカー連盟(FIFA)主催大会での日本の優勝は男女を通じて史上初めての快挙となった。

 日本は前半から米国の激しい攻めを受け続け、前半はしのぎきって0-0で折り返したが後半24分、縦パス1本でモーガンに抜け出され先制点を許した。だが、同36分にMF宮間あや(岡山湯郷)がこぼれ球を押し込み同点に追いつき、1-1で延長戦に突入。延長前半14分にワンバックにヘディングを決められ再びリードを許したが、同後半12分にMF沢穂希(INAC)が今大会5得点目となるゴールを決めて2-2としPK戦にもつれこんだ。PK戦ではGK海堀が2本止める好セーブを見せ、3-1で米国を破った。

 沢は大会の最優秀選手に選出され、5ゴールで大会得点王にもなった。

 FIFAランキングは米国が1位で、日本が4位。これまで日本女子のW杯、五輪での最高成績だった北京五輪の4位を大きく塗り替えた。