<U-17女子W杯:日本5-0ブラジル>◇23日◇1次リーグ◇バクー

 U-17女子W杯グループリーグ第1戦で、日本はブラジルと対戦。

 リトルなでしこは前半開始2分、MF長谷川唯のクロスが相手ゴールポストを直撃、こぼれた球をFW増矢理花が押し込んであっさりと先制点を奪った。続く17分、絶妙な縦パスが再び増矢へ。増矢がこれを落ち着いて決め、前半序盤で2-0とした。

 スピードとテクニックで勝るリトルなでしこは、その後も面白いようにパスをつないで相手ゴールに襲いかかった。だが決定機こそ作るものの、その後は追加点を奪えず2-0のまま前半を終えた。

 ブラジルのキックオフで始まった後半4分、増矢の右クロスを相手キーパーがパンチング。これを、U-16(16歳以下)女子アジア選手権でMVPを獲得したMF成宮唯主将が押し込んで3点目。さらに同18分、後半から交代で入ったMF杉田妃和(ひな)が相手ゴール前でフリーとなって4点目。同22分には成宮が2点目となるゴールを相手ネット右隅に突き刺して5点目。爆発的な得点力を見せつけて試合終了のホイッスルを迎えた。

 シュート22本で5-0という大勝発進に、吉田弘監督は試合後「よかったです。勝てて。(試合前は)自分たちのサッカーをやろうと送り出したんで。すぐに点が取れたので選手たちも楽になったかな」と胸をなで下ろした様子。一方で「まだミスが多いので、しっかり改善していきたい」と、かぶとの緒を締め直していた。